2025.07.19 / 最終更新日:2025.07.19

「ママが今、一番やりたいことってなに?」「夢ってある?」
ある日ふと聞かれて、言葉に詰まってしまった。
昔は、なりたいものも、やりたいことも、パッと浮かんだのに。
結婚して、子どもが生まれて、毎日があわただしく過ぎていく中で、「私の好きって、なんだっけ?」とわからなくなる瞬間、ありませんか?
“私って、何がしたいんだろう?”そう考えたとたん、胸の奥にふわっとモヤモヤが広がる――そんな感覚、ありませんか?
この記事では、こんな風に「自分の気持ちが迷子になったとき」に少しだけ“わたし”を見つけるヒントをまとめてみました。
ママという役割だけじゃなく、“わたし”を、もう一度取り戻すヒントになりますように。
結婚して、子どもが生まれて、毎日が家族のことでいっぱいになると、気づかないうちに自分の“好き”や“願い”を置いてきぼりにしてしまうことがあります。
頑張るママは、つい自分のことを後回しにしてしまう。
でも、“やりたいことがわからない”って、ダメなことじゃないと思うんです。
私も以前はそうでした。
「やりたいことなんてないよ」と思いながらも、「お昼寝したい」「誰にも話しかけられずにお風呂入りたい」とか、ちっちゃくて静かな願いなら、たくさんある。
“やりたいこと”と聞くと、“夢”や“大きな目標”を思い浮かべてしまうけれど、本当は「静かにお茶を飲みたい」だって立派な“やりたいこと”ですよね。
そういう小さな願いなら見つかる気がしませんか?
大きな夢があるのもいいことだけど、無理して探さなくてもOK。
「なにがやりたいんだろう」と無になってしまったら、身近で小さなやりたいことを探してみましょう。
それだけでもきっと少しワクワクしてきますよ。
「好きなことがわからない」って思っていたのに、あるときふといろんな写真を撮っている自分に気づいたり。
隙間時間に見ている動画が、いつも同じ投稿者のものだったり。
夕飯のメニューがスムーズに決まって「私、料理の段取り得意かも?」と思えたり。
ママとしての日常には、自分の“好き”や“得意”が意外とたくさん埋まっていて、それに気づけるかどうかはほんの小さな目線の変化だけ。
「こんなことに時間をかけてたらもったいない」じゃなくて、「これを大事にできる自分、好きだな」って思えたら、少しずつ“わたし”が戻ってくる気がします。
家事や育児の中で“好き”や“得意”を見つけたら、それが別の“好き”や“得意”に繋がるかもしれませんよ。
ちょっとだけ目線を変えてみて、自分の日常から好きなものを見つけてみませんか?

自分と向き合う時間って何時間も取らなきゃいけないわけじゃなくて、ほんの数分でもちゃんと効果があるって最近思うんです。
めちゃくちゃ忙しくても「5分だけ!」なら時間が取れそうじゃないですか?
・お湯を沸かしてコーヒーをいれるあいだに、窓の外を見る
・洗濯物を干すときに、好きな音楽をかけてみる
・寝る前に、スマホを置いて一ページだけ本を読む
そんな小さな“私の時間”が、自分の気持ちを整えてくれる。
一気に「わたしを取り戻そう!」なんて頑張らなくていいので、静かに戻ってくるのをじっと待ってみてください。
ふと「あ、私こんなんだったな」と思う瞬間が来るかもしれません。
“やりたいことがない”って言うと、「もっと自分を持って!」みたいなアドバイスをされることもあります。
でも、正直ちょっとしんどい。
自分を優先できない時期ってあるし、それでも毎日を丁寧に生きてるママは、本当にすごいと思います。
「私は今、家族と一緒に過ごすことを大事にしてる」
「家族と旅行に行きたい」
そんなふうに答えるだけでも、じゅうぶん立派な“想い”です。
自分ひとりでやりたいことじゃなくても、まずは家族とやりたいことから考えてみるとすっと出てくることもありますよ。
それが、ちょっとしたやりたいことを見つけるきっかけになるかもしれませんね。

「ママは何がしたい?」って聞かれた時に、答えられなくても大丈夫。
自分が思う“わたし”がぼんやりして見えない日があっても、それも今の自分なんです。
大きな夢がなくても、
「今日は疲れたから、お昼寝したい」
「静かにお茶を飲みたい」
「好きなドラマを見たい」
そんな小さな気持ちを大事にしてあげてくださいね。
小さな“好き”や“やりたい”に気づけるようになると、自然と少し大きな願いにも手が届くようになるはず。
そしてそれは、あなたが自分を取り戻している証拠です。
あなたがちゃんと“あなた自身”に優しくできることは、ちゃんと子どもにも伝わっていきますよ。
ゆっくり深呼吸して、“わたし”を少しずつ思い出していきましょう!