コラム

育児の温度差、どうして起きる?夫婦でチームになるためのヒント

2025.10.20 / 最終更新日:2025.10.20

家事に育児に仕事…「なんで私ばっかり…」と思う瞬間、ありませんか?

保育園の準備、家族の朝ご飯、掃除に洗濯、夕飯の準備に子どもの寝かしつけ…
気付けば自分だけがバタバタしていて、夫はソファでスマホ。

そんな“育児の温度差”にモヤモヤするママも多いのではないでしょうか。

 

でもこの温度差、どの家庭にも少なからずあるもの。

今回は“なぜ温度差が生まれるのか?”そして、“どうすれば夫婦でチームとして育児を進められるのか?”を、少し気持ちが軽くなる視点でまとめてみました。

「なんで私ばっかり…」のモヤモヤが、少しでも晴れてくれたら嬉しいです。

 

「育児の温度差」はどうして起きるの?

「なんで私ばっかり…」の育児の温度差はどうして起きてしまうんでしょう?

パパがなにもしないから?ママが怒ってしまうから?

いいえ、こんな理由があるのかもしれません。

見えている景色が違うから

ママは日中ずっと子どもと過ごし、泣き声やイヤイヤ期の対応など子どもの世話に追われています。
一方、パパは仕事で家を離れている時間が長く、どれだけ大変かを実感しづらいのが現実です。

 

たとえば、ママは朝から保育園準備・送り出し・家事をこなし、やっと一息ついたと思ったらお迎えの時間。

そんな中、パパから「今日は大変だった?」と聞かれると、「見てたら分かるでしょ…!」と心の声が漏れそうになること、ありませんか?

いや、私のようにもしかしたらもう漏れてしまってるかもしれませんね。

 

でも、パパは“ママがどれだけ大変だったか”を知らないだけ。
見えている景色が違うだけで、どちらかが悪いわけではないんです。

「考えたらわかるでしょ!」と言いたくなりますが、ママもパパの仕事がその日どんなものだったかははっきり分からないですよね。

お互いの大変さが見えにくいからこそ、温度差を感じてしまうんですね。

 

“察して”がすれ違いを生むことも

「言わなくても分かってほしい」――そう思うのは自然なことです。
でも、パパからすると「何をどう手伝えばいいか分からない」こともあります。

たとえば、ママが子どもの寝かしつけをしている間、洗い物がそのまま残っている。
パパは「片付けていいのかな?」「寝かしつけが終わったら一緒にやるのかな?」と迷って、
結果、何もせずにスマホを見てしまう…。

「空気読んでよ」「雰囲気でわかるでしょ」と思っちゃいますけどね…。

 

そんな小さなすれ違いが積み重なると、「どうして分かってくれないの?」に変わってしまうんです。
だからこそ、「〇〇してくれると助かる」と具体的に伝えることが、すれ違いを減らす第一歩になります。

 

夫婦でチームになるための考え方

「夫婦なんだからすでにチームとしてやってる」頭ではそう思ってしまいますが、小さなすれ違いでチームになれていないかもしれません。

「分かってよ」「気付いてよ」をちょっと置いておいて、こんな考え方を試してみませんか?

「完璧に分担」より「お互いを知る」が大事

「家事も育児も、ちゃんと半分こにしないと不公平!」と思うと、かえってストレスが増えることもあります。

半分この判断もそれぞれに考え方が違いますし、バランスを完璧に取るのは難しいです。

 

夫婦それぞれの得意・不得意や、仕事の忙しさは違って当たり前。
「今、私はこれがしんどい」「ここはお願いしたい」と素直に話せる関係が、“チームとしての土台”になります。

完璧な分担よりも“お互いを理解し合える関係”が、実は一番大切なんです。

毎日同じじゃなくて、その日その日で話しながらやることを変えてみましょう。

 

パパが“気付けるきっかけ”をつくる

パパがママの大変さに気付けないのは、単純に“気付く機会がない”ことも多いです。

「大人なんだから自分で気付いてよ」は一旦置いておいて…。

たとえば、休日に一日パパにワンオペをお願いしてみる。
保育園の準備や寝かしつけを一緒にやってみる。

 

そうやって“体験してもらう”ことで、初めて見える景色があります。

「自分でやった方が早いから」「パパは仕事で忙しいから」そうやってママが我慢して伝えないよりも、実際にやってもらう・見てもらうことで気付いてもらう方がずっと早いかもしれませんよ。

 

頼れるサービスを“夫婦の味方”に

どちらかが無理して頑張るよりも、外の力を借りる方が家庭がうまく回ることもあります。

宅配サービスや家事代行を使えば、時間と心に余裕ができる。
おもちゃのサブスクサービスを取り入れれば、 “部屋がおもちゃで溢れかえるストレス”も減らせます。

 

頼る=サボる”ではなく、“ワンオペ育児やママの悩みを軽くする工夫”なんです。
もちろんお金がかかることなので、なんでもかんでも使うというわけにはいきません。

無料で利用できる地域のサービスなんかもあるので、そういったものも探してみてくださいね。
夫婦で話し合って、“使えるものはどんどん使う”という発想に変えていきましょう。

 

まとめ|“チーム育児”は話し合うことから始まる

育児の温度差を感じるのは、それだけママが真剣に子どもと向き合っている証拠。
うまくいかない日があっても、それはちゃんと頑張っているからこそなんです。

夫婦で素直に話してみることで、お互いの思いや大変さが少しずつ見えてきます。
完璧なチームを目指すよりも、話せるチームから始めましょう。

 

頼れるものを上手に使いながら、“ママもパパも笑顔でいられる育児”を少しずつ育てていけるといいですね。